アマゾン(Amazon)の電子ブックリーダー、キンドル(Kindle)で表示できる日本語の電子ブックサンプルです。 日本語Epubサンプルをアマゾン提供の変換ツール(KindleGen)でアマゾン形式(AZW)に変換しました。
ダウンロード: kindle-sample.zip
アマゾンは同社が販売する電子ブックを読むため表示機器、キンドル(Kindle)を販売しています。 また、Windows PC、Macintosh、iPad、iPhone用に、Kindleブックが読める無料のリーダーアプリケーションも提供しています。
KindleデバイスやKindleアプリケーションはテキストやPDFなどのファイルを読むこともできますが、アマゾンが主に販売しているKindle用書籍のファイル形式はAZWという独自フォーマットです。
Kindleは、アップル(Apple)、グーグル(Google)、ソニー(Sony)など、他社が標準形式として採用している電子書籍の公開規格、Epubを直接にはサポートしていません。 しかし、Epubを入稿形式としてKindle対応の電子書籍が作成できるようになっています。 また、このために、EpubファイルをAZWに変換するツール(KindleGen)がアマゾンから無料で提供されています。 Windows版のほか、Linux版もあります。 グラフィック画面のないコマンドラインツールです。
結論からいうと、アマゾン提供のツールで日本語のEpubサンプルをAZW形式に変換して、日本語の文書内容を表示することができました。 テストはKindle for PCで行いました。 (10/09/17加筆)その後日本語表示がサポートされた最新のKindleでもテストを行いました。
サンプルのAZWファイルをAmazon Kindle for PCで開いた様子です。
サンプルブックはタイトルページ、第一章、第二章の三つのページに分かれています。



Windowsで、作成したAZWファイルのアイコンをダブルクリックすると、Kindle for PCが起動し、サンプルブックが表示されます。
(2010/09/17加筆)
Kindle WiFiでサンプルを表示した様子です。 上記と同じファイルの二ページめです。

自作のAZWファイルをキンドルに移すにはふたつの方法があります。
両方ともうまくいきました。
KindleGenをセットアップしてください。
これでKindleブックを作る準備ができました。
変換する入稿ファイル(この場合はsample.epub)のあるフォルダに移動して、KindleGenを実行してください。
kindlegen sample.epub
これで、sample.epubと同じフォルダにsample.mobiができます。 拡張氏を.azwにしたければ、次のようにします(拡張子については後述)。
kindlegen sample.epub -o sample.azw
KindleGenを引数なしで実行すると、ヘルプが表示されます。 これをみると、どのような操作が可能かある程度わかります。 たとえば、入力ファイルとしてHTMLファイルを渡すこともできます。
***********************************************
* Amazon.com kindlegen(Windows) V1.0 build 85 *
* A command line e-book compiler *
* Copyright Amazon.com 2009 *
***********************************************
Usage : kindlegen filename.opf/.htm/.html/.epub [-lowpriority]
[-nomin] [-c0 or -c1 or c2] [-verbose] [-nocopypaste] [-rebuild]
[-onlydeps or -nodeps] [-unicode] [-o <file name>]
Options:
-c0: no compression
-c1: standard DOC compression
-c2: Kindle huffdic compression
-o <file name>: create the output file named <file name>.Do not
specify directory location in <file name>. Create output mobi
file in same directory as .opf file.
-verbose: verbose output
-nocopypaste: does not allow any copy paste of content in Reader
-nomin: do not minimize version
-rebuild: rebuilds all dependencies
-onlydeps: build only needed dependencies
-nodeps: do not check/build dependencies
-unicode: force build of Unicode book
-lowpriority: set the KINDLEGEN thread priority to low (background
build)
-releasenotes: display release notes
-gif: images are converted to GIF format (no JPEG in the book)
下記リンクにAZWのことが詳しく書かれています。
AZWはAmaZon Whispernetの略であろうとのことです。 AZWは、アマゾンが2005年に買収したフランスの会社、Mobipocket社のMOBI形式とほぼ同じです。 DRM情報の形式、圧縮の度合い(上記コマンドラインの-c2: Kindle huffdic compression)などが異なります。 Mobipocket形式のそのまた前身はPalmのPalmDoc形式です。
上記でみたとおり、Kindlegenを出力ファイルオプションなしで実行すると、.mobiという拡張子が付きます。 拡張子の.mobiを.azwに付け替えてダブルクリックしても、Kindle for PCで同じように開くことができます。 ただし、-o sample.azwで作成したファイルと、-oオプションなしで作成したsample.mobiのファイルの中身は同一ではありません。
いずれにしても、アマゾンで配布してもらうためには、まずアマゾンにファイルを渡して、DRM情報の追加、圧縮、暗号化などの追加処理を受けてから販売されるので、拡張子の違い、微細な形式の違いは気にする必要はないと思います。 結局はアマゾンが必要に応じファイルを調整するはずです。
さて、MOBI形式を詳しくみると...
MOBIはバイナリ形式です。 上のリンクには「ソースファイルはOpen eBookのガイドラインに従う」と書かれています。 つまり、Epubは最終の配布形式としてではなく、入稿形式として使われているということです。 アマゾンのKindleGenが入力ファイルとして.OPFや.EPUBを受け付けるのもうなづけます。 HTMLやEPUBのようなテキスト形式をバイナリ形式に「コンパイル」する、と考えているわけです。
以上のことから、アップル、アマゾン、グーグルといったグローバルなマーケットで電子書籍を提供していく場合、元原稿はEpubあるいはXHTMLで書いておくのがつぶしがきいてよい、ということがわかります。
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提供: 横浜工文社
作成: 2010/03/21
更新: 2010/10/17
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