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日本語Epubブックサンプル(改訂版)



日本語のEpub電子書籍サンプルです。 Epubは、アップル(Apple)のアイブックストア(iBookStore)、グーグルエディション(Google Editions)、ソニーリーダー(Sony reader)などが採用した公開電子書籍フォーマットです。 アマゾン(Amazon)のキンドルブック(Kindle book)の入稿形式としても利用可能です。

主に下記のEpubリーダーでテストしました。

このサンプルは元々Epub 2.0用に作成したものでしたが、Epub 3.0で追加された縦書き表示や新形式の目次も追加しました。

ダウンロード: sample-epub.zip

iBooksでの表示例

このサンプルブックはタイトルページと三つの章からなります。 最後の章はEpub 3.0で導入された縦書き表示を試したものです。

画像をクリックするとその画像だけを表示できます。

サンプル作成の経緯

この日本語のEpubブックサンプルは下記のリンクにある英語のEpub 2.0サンプルを元に作成しました。

.epub eBooks Tutorial (How to Make an ePub eBook by Hand)

Epub形式は、XHTMLの本文と、目次などいくつかのXMLファイルをZIPファイルにまとめたものです。 この例のように特別なツールを使わなくても、テキストエディタとZIPコマンドだけで作成できます。

最初、表示のテストは、Windows環境でEpubに対応したAdobeのReaderソフト、Digital Editionを用いて行いました。 英語サンプルの英文字を単に日本語に直しただけでは日本語は表示されず、本文のXHTMLファイルのHTML宣言に言語指定を加える必要がありました。

	<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
	   |
	   v
	<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">

言語指定がなくても問題のないリーダーもあります。

このサンプルを公開した後、Epubの仕様が改訂されEpub 3.0となりました。 このため、Epub 3.0の縦書き表示を試すページと新形式の目次を追加しました。

Epubについて

Epubとは、電子ブック(eBook)の公開規格のひとつで、ファイルの拡張子が.epubのため、この名前があります。 International Digital Publishing Forum(IDPF)という団体が規格を決めています。

Epubの最大の特徴は、PDFとは異なり固定のページ境界がなく、画面やフォントの大きさに応じて、表示のたびにページ境界が変動することです。 このため、画面の小さな携帯機器画面でも読書が可能になりました。

Epubの仕様を簡単にまとめると(Epub 2.0の場合):

Epub仕様は、ファイルのまとめかた、ページをめくる順序の指定方法、目次の書き方などを定めたもので、中身の文書形式についてはWebのHTMLやCSSをそのまま採用しています。 どのタグを入れて、どの属性を入れないか、などを決めているだけです。 このため、Epub準拠のeBookリーダーのなかには、Epubが規定したサブセットを超えてHTMLやCSSの仕様をサポートするものもあります。

Epub 3.0

EpubがベースにしているWeb標準の最新仕様(CSS3、HTML5)では、日本を含む極東アジア地域の言語で書かれた文書を、縦書きやルビなど伝統的な体裁で表示できる仕様が追加されました。 これがEpub 3.0で採用されました。

このサンプルでは縦書き、ルビ、縦中横、圏点、禁則を試しました。 iBooksで試してみると、上記表示例のとおり、text-combineを使用する縦中横以外はすべて動作しているように見えます。

Epub 3.0ではつぎのような改訂がありました。

ファイル構成

サンプルのZIPファイル(sample-epub.zip)を解凍すると、次のファイルがあります。

	sample.epub
	sample/
	  mimetype
	  META-INF/
	    container.xml
	  OEBPS/
	    content.opf
	    toc.ncx
	    navdoc.html
	    title_page.xhtml
	    chap01.xhtml
	    chap02.xhtml
	    chap03.xhtml
	    stylesheet.css
	    images/
	      koma.png
	makeepub.bat

sample.epubがEpub形式のZIPファイルです。 その中身がsampleフォルダ以下に置いてあります。 sample.epubの拡張子部分をzipに付け替えて解凍したものです。 上で紹介したオリジナルの英語サンプルの内容を借りて、日本語の表示テストを行うためにいくつかのファイルを書き直し、あるいは置き換えました。 makeepub.batsampleフォルダの内容をsample.epubにまとめるのに使ったバッチコマンドです(後述)。

次のファイル群はEpub仕様に準じたメタファイルです。

mimetypeEpub形式のZIPファイルであることをリーダーに知らせるファイル
META-INF/container.xml次のOPFファイルの場所を示すファイル
OEBPS/content.opfブック本文を構成するファイル一覧。XHTML、CSS、画像などすべて。ページの表示順(spineという)もここに記述する。
OEBPS/toc.ncxEpub 2.0対応目次。
OEBPS/navdoc.htmlEpub 3.0対応目次。

次のファイル群は、Epubブックの本文を構成するファイルで、このままWebでも表示可能です。

	title_page.xhtml
	chap01.xhtml
	chap02.xhtml
	chap03.xhtml
	stylesheet.css
	koma.png

Epubファイルの作成

ソースからEpub形式のZIPファイルを作るには、なんらかのZIPツールを使用します。

ただ、ひとつやっかいな条件があります。 mimetypeがZIPファイルの最初のファイルで、しかも圧縮されてないことが条件です。 Windows XP内蔵のZIPツールで無圧縮を指定する方法はわからなかったので(たぶんできない?)、コマンドラインのZIPツールを使用しました(いつも使用してるもの)。

makeepub.batの内容は次のとおりです。

	cd sample
	zip -0 -X ..\sample.epub mimetype
	zip -r ..\sample.epub * -x mimetype
	cd ..

ここで、-0オプションは圧縮しない指定、-Xは不要なヘッダを除外する指定、-rは下位フォルダも格納する指定、-xは除外するファイルの指定です。

参考

このサイトの関連リンクです。

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提供: 横浜工文社
作成: 2009/09/18
更新: 2012/04/27

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